2020年11月12日

琵琶湖疏水竣工130周年記念特別展「旧幕臣『生身の人間』田邉朔郎の一生」を開催します!

 本年,琵琶湖疏水は竣工130周年を迎えるとともに,6月には日本遺産に認定され,琵琶湖疏水の歴史的・文化的価値が,改めて評価されています。このたび,琵琶湖疏水建設工事の技術責任者であり,明治期の様々な土木工事で活躍した土木技師・田邉朔郎の生涯を紹介する特別展「旧幕臣『生身の人間』田邉朔郎の一生」を開催しますので,お知らせします。 本特別展は,令和3年5月までの期間で,全3部に分けて実施します。朔郎の生涯は,工学者としてはもちろん,ひとりの“人間”としても魅力的なものです。彼を生んだ田邉家にも光をあてることで,朔郎のルーツに迫ります。

 なお,本特別展では,田邉朔郎の孫にあたる田邉康雄氏の企画・監修・文責の下,朔郎の一生を紹介するストーリー及び田邉家秘蔵の品々を展示いたします。

 

1 開催期間
 令和2年11月17日(火曜日)~令和3年5月9日(日曜日)

 

 【第1部】生誕から大学卒業まで

  令和2年11月17日(火曜日)~令和3年1月17日(日曜日)

 【第2部】京都府就職から京都帝国大学退官まで

  令和3年1月19日(火曜日)~令和3年3月14日(日曜日)

 【第3部】京都帝国大学退官から生涯を閉じるまで

  令和3年3月16日(火曜日)~令和3年5月9日(日曜日)

  ※ 休館日(月曜日,月曜日が祝日・休日の場合は翌平日)を除く。

     開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)


2 展示場所
 琵琶湖疏水記念館 2階及び地下1階 特設スペース


3 主な展示資料
 ・田邉太一(田邉朔郎の叔父)の佩刀

 ・北垣国道佩刀「刀剣朱銘保昌貞宗」

 ・榎本武揚書簡(朔郎への結婚祝品送り状)(田邉家資料)

 ・大鳥圭介発荒井郁之助宛書簡(田邉家資料)

   

           田邉太一の佩刀           大鳥圭介発荒井郁之助宛書簡(田邉家資料)

 

4 田邉朔郎について

 

 文久元(1861)年~昭和19(1944)年。

 江戸に生まれ,進学した工部大学校(現・東京大学工学部)において,最先端の土木技術を学ぶ。成績最優秀者に贈られる工学士の学位を授与されて同校を卒業後,弱冠21歳で第3代京都府知事・北垣国道により,琵琶湖疏水工事の主任技師として採用される。

 工事の途中,アメリカで視察した水力発電の将来性を高く評価し,水力発電所の建設を北垣に提言,蹴上に日本初の事業用水力発電所が完成した。また,その電力を利用して,同じく日本初となる電車営業が京都-伏見間で開始し,北海道官設鉄道等でも活躍するなど,日本の近代産業史に大きな足跡を残した。