琵琶湖疏水工事絵図

  • 年月日
    明治18(1887)年~同23(1890)年
    作成者
    資料群
    説明
    この絵は、近代京都において洋画の普及に貢献した田村宗立(弘化3(1846)年~大正7(1918)年)の作品です。 疏水工事を起こした京都府知事の北垣国道は、明治天皇に疏水工事の様子を説明するため、当時、京都府画学校(現在の京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校の前身)の洋画教師であった田村に絵の制作を命じました。田村は、伊藤快彦をはじめ、矢野倫真や宮宇地玄治など卒業後に各地で活躍する学生たちとともに取り組みました。田村の指導のもと、学生らは工事現場を見学して作業の様子や風景を描きました。一部は竣工後を予想して描いたものもあります。完成した「琵琶湖疏水工事之図」は天皇に献上され、現在も宮内庁書陵部が巻物の形で保管しています。 京都市上下水道局が所蔵する絵図は、献上した「工事之図」の内容を把握しておくために、田村自身がデッサン調で描いたものといわれています。作者が田村であることは、疏水工事の技師であった田邉朔郎の説明書を根拠としています。こちらも元々は「琵琶湖疏水工事図巻」という巻物でしたが、現状維持での保管が不可能となったため、昭和53(1978)年に専門家の意見と指導に基づいて、全39図に分割して額装にしました。 美術作品としてすばらしいのは勿論ですが、疏水工事の様子を知ることができる歴史資料としても貴重な作品です。
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資料名 年代 一覧ページ
大津三保ヶ崎の築地 明治19(1886)年頃 詳細
新案足踏揚水機 大津三保ヶ崎 明治19(1886)年 詳細
渦巻喞筒土台据付 大津  明治20(1887)年 詳細
運河石垣用土居木 大津 明治20(1887)年 詳細
大津閘門 北国町 明治23(1890)年 詳細
鹿関橋 大津鹿関町 明治23(1890)年 詳細
北国橋 大津北国町 明治23(1890)年 詳細
運河石垣遣形 大津鹿関町 明治22(1889)年 詳細
第一隧道東口 三井寺山下 長等山隧道トモ称セリ 明治19(1886)年 詳細
運河取入口 三井寺山東望 明治23(1890)年 詳細
隧道掘鑿 引立導坑 三井寺山下 長等山下トモ云フ 明治20(1887)年 詳細
隧道掘鑿 中脊打 三井寺山下 長等山下トモ云フ 明治20(1887)年 詳細
シャフト工場 古関越竪坑巻揚場 明治20(1887)年 詳細
シャフト工場 古関越竪坑 明治20(1887)年 詳細
シャフト工場 排水及巻揚用汽罐 明治20(1887)年 詳細
シャフト工場 人力巻揚 明治18(1886)年 詳細
シャフト工場 上部土石運搬 明治19(1886)年 詳細
シャフト工場 送風機 明治19(1886)年 詳細
シャフト工場 下部土石運搬 明治19(1886)年 詳細
シャフト工場 下部土石運搬 明治19(1886)年 詳細
隧道掘鑿 シャフト口引立導坑 明治19(1886)年 詳細
シャフト工場 竪坑巻立後巻揚ガイド取付前 明治19(1886)年 詳細
シャフト工場 竪坑巻立後巻揚ガイド取付前 明治19(1886)年 詳細
藤尾工場 長等山 隧道西口 明治19(1886)年 詳細
器具 明治19(1886)年頃 詳細
煉瓦運搬 長等山 隧道西口藤尾村 明治19(1886)年 詳細
土捨場 山科運河 明治19(1886)年 詳細
長等山隧道西口 藤尾村 明治22(1889)年 詳細
同右〔長等山隧道西口〕  明治19(1886)年 詳細
同右〔長等山隧道西口〕 隧道導門工事中其上部ヲ豫想シテ画キタルモノ、実際ト相違アリ/明治二十二年ニ通水後ヲ豫想シタルモノ 明治22(1889)年 詳細
長等山隧道西口 大脊打及土平 明治19(1886)年 詳細
同右〔長等山隧道西口〕 中脊打及穹窿 明治19(1886)年 詳細
同右〔長等山隧道西口〕 中脊打ヨリ西ヲ望ム 明治19(1886)年 詳細
長等山隧道 掘鑿導坑爆発 明治19(1886)年 詳細
同右〔長等山隧道〕 導坑掘鑿 明治19(1886)年 詳細
山科運河 藤尾村 明治23(1890)年 詳細
同右〔山科運河 藤尾村〕 明治23(1890)年 詳細
山科運河 四ノ宮 明治23(1890)年 詳細
煉瓦製造所 山科御陵村 明治20(1887)年 詳細

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